とさやま養鶏場

2025/01/16 22:55


「太古の原種『セキショクヤケイ』の原始的な特徴を宿す土佐地鶏と、 

異国の地より渡来したロードアイランドレッドとの出会いから生まれた、 

それが土佐ジロー。」



遥か昔、東南アジアから日本に渡来した「セキショクヤケイ」。

その遺伝的な特性は、今も「土佐地鶏」に色濃く受け継がれている。
野生の力強さと鋭敏な感覚を持つこの地鶏は、土佐の豊かな自然に守られながら、長い歴史を経て受け継がれてきた。 
土佐地鶏とロードアイランドレッドが出会い、1980年代に全国初の卵肉兼用地鶏「土佐ジロー」が誕生。
土佐ジローは、一代限りの命を生きる特別な地鶏。
太古の記憶をたどるその血は、新たな命として再び息吹き、その豊かな風味を現代に伝えている。



その血に宿る野生の力を失わず、土佐ジローは自然の中で生きる。
土を踏みしめ、風の音に耳を澄まし、陽光をその羽に浴びながら、悠然と歩む。 
私たちが目指すのは、土佐ジローが本来の姿で自然と調和して育つこと。 
土佐ジローが持つ野生の本能を尊重し、手を加えることなく、自然の摂理に沿った育て方。



土佐山――自然が息づく地
高知市の北に位置する土佐山。
山々に囲まれたこの地は、豊かな森林と清流が広がる。
澄んだ空気と温暖な気候が育むこの環境で、土佐ジローは育まれる。 


山の栄養を湛えた湧き水
地中を通り、ミネラルを含んだ湧き水が土佐ジローの飲水。その水は、清らかでありながらも力強く、土佐ジローの健康と成長を促す欠かせない源。 



四季折々の恵み
土佐ジローが口にするのは、季節ごとの無農薬野菜や山野草。春夏秋冬、その時々の自然の恵みが卵の風味に深みをもたらす。
自然が生み出す豊かな味わいは、土佐ジローの卵にしっかりと閉じ込められ、季節の贅沢を味わう一粒となる。 

自然循環農法
土佐ジローが過ごす鶏舎から出る排出物は、微生物の力を借りて分解し、大地へ静かに還される。
私たちは、自然のリズムに寄り添いながら、彼らの命を見守っている。



土佐ジロー――それはただの食材を超え、高知の歴史と誇りを背負った存在。
その豊かな風味には、古くからこの地に息づく文化と人々の想いが込められている。
私たちは、土佐ジローを将来へ繋ぐべく、この鶏の未来を守り続けていく。